2010年4月7日水曜日

サラーム・ボンベイ


これまで何本もインド映画を見てきましたが
珠玉と言えるのが
この「サラーム・ボンベイ」でした。

1988年インド=伊=仏=米の合作で
インドの女性監督M・ナーイルの長編処女作です。

サーカス団からひとり取り残された少年が
ストリートチルドレンの仲間入りをしながら力強く生きてゆく。
少年の瞳の輝きが とても印象的でした。

20年程前、岩波ホールで連続2回見てしまいましたが、
映画を見ながら涙が出てきたのはこれが初めて。
息遣いさえ感じさせる繊細な表現力も
何ともいえない哀愁を誘います。


インド映画には、サタジット・レイ監督の「大地のうた」(1955年)
「大河のうた」(1956年)、「大樹のうた」(1959年)に始まり
内容、映像ともに素晴らしい作品が多いですが
同監督の「遠い道」の様にインドに古来より根付く差別観(カースト)を
正面から痛烈な皮肉をこめて批判した作品も少なくありません。