2010年4月20日火曜日

ウパニシャッド~ヨーガ


ヨーガスートラは
顕教ヨーガの基本書として技術的にとても役立ちますし
それを体験することによって、ヨーガの本質に触れることが出来ます。
しかしながら ヨーガスートラの境地は、本当にヨーガのゴールなのでしょうか?

ヨーガスートラは「心の作用の止滅」をヨーガの定義とし
純粋観照者である真我が、自己本来の状態にとどまることを目指します。
それについて佐保田鶴治博士は
「ヨーガのねらいは、真我の独存を実現することにある」 と述べています。
(「ヨーガ根本経典」)

このヨーガスートラは
紀元400~450年頃に編纂されたものですが
これが書かれた背景について深く考察しませんと
その意図するところを知ることは出来ません。

この一連のインド思想は、ヴェーダに始まります。
そしてカタ・ウパニシャッドに於いて一応の成熟をみるわけですが
ヨーガスートラにおけるヨーガの定義は
しっかりとその中に反映されています。

結論を言うならば、ヨーガスートラのゴールは
ウパニシャッドの理想に至る為のプロセスのひとつに過ぎないのです。

ですから
「ウパニシャッドを読まずして、ヨーガスートラの全体像を知ることはできない」
といえます。

ヨーガの役割とは何か?
真我とは何か?
一体最後はどうなるのか?

ウパニシャッドとヨーガスートラの関わりについて研究することは
ヨーガを真に理解する上で不可欠だといってよいでしょう。