2010年4月6日火曜日

ジッダールタ


★シッダールタ Siddhartha★
ヘッセの代表作ともいえる「シッダールタ Siddhartha」は
1972年に映画化され、72年ヴェネチア映画祭銀獅子賞に輝きました。

新潮文庫でヘッセの原作を読まれた方には
多少物足りないかもしれませんが
映画だけ見るならば、まあまあの出来に仕上がっていると思います。

ただ、キリスト教文化圏で
原始仏教の思想に近いこの原作の意味深さが
どれだけ理解されたのか、やや疑問ですが
欧米でこの「シッダールタ」がヘッセの最高傑作だと
とても高い評価を受けているのを見ますと
むしろ信仰を重視する大乗仏教の盛んな日本での方が
スッタニパータなどに見られる釈迦本来の教説との矛盾などから
いろいろ難しい問題をはらんでいる様な気がします。

もしヘッセの「シッダールタ」を読まれる機会がありましたら
続けて「知と愛(ナルチスとゴルトムント)」も手にとられるといいでしょう。
この「知と愛」は、ヘッセが「シッダールタ」で語りきれなかった部分を
実に上手く表現しています。