2010年4月28日水曜日

ヨーガの語源


ヨーガという言葉の意味は、
一般に「結ぶ」、「合一」などと説明されています。
ヨーガ研究の大家として知られる佐保田鶴治博士の著書によれば、
馬と馬車を繋ぐ事が語源になっているようです。(「ヨーガ根本経典」P25)
ウパニシャッドには、先生のご指摘のように、
「アートマンを車主と知れ。肉体を車、覚を御者、意を手綱と心得よ。
賢者たちは、もろもろの知覚器官を馬とよび、
諸知覚に対応する諸対象を道路とよんでいる。」と、あります。
(同書P28、カタ・ウパニシャッド3・3-4)
つまりヨーガの意味する「結ぶ」という対象は、
このウパニシャッドの記述にひとつの答えをみることが出来るわけです。
でも実際にはそんなに簡単な結論ではありません。
30年近く前になりますが、この佐保田先生の御本を読んだ時に、
まず「何と何を結ぶのか」というかなり本質的な疑問を持ちました。
もちろん、このウパニシャッドの答えも説得力のあるものですが、
アートマンとは何か、覚とは何か、意とは・・・と考えを詰めてゆきますと、
どんどん迷宮に入ってゆくようで、とても難しくなります。
これはヨーガの定義というアイデンティティに関わる重要なテーマです。
それだけに、深く考えれば考えるほどたくさんの答えが浮かびます。
ですから言葉を操るだけでは、容易に結論が得られるものではなく、
たとえいくつか結論めいたものが浮かんだとしても、
ヨーガの実践を通しての体験的な確認という部分がどうしても必要になります。
私もたくさん答えを用意したのですが、そのどれもが正解に思えてきました。
消去法で消し去るには惜しいというか
それはそれで各々納得のいくものでした。
ただ、ものには然るべき順序があります。
つまりそれらたくさんの答えに
何らかの基準で序列をつけることが出来るわけです。
そこで約30年かかって自分なりの答えを出したのが
「観の階梯」と「5種類のムスビ」です。
つまりBody、Mind、Spiritの三つの分野で
それぞれのムスビを確立してゆくわけです。