2010年5月8日土曜日

マハムドラーの詩

「ブッダは捜して見い出されるはずがない
それ故、己が自身の心を熟視せよ。」

ミラレパ(1040-1123)は、チベット密教の有名な聖者です。
「十万歌(グルブム)」の作者としても知られています。
「マハームドラーを行ずるとき
わたしは気を散らすことも労することもなく
あるがままの状態にくつろぐ
空(くう)の境地では、
明知にくつろぎ至福の境地では、
自覚にくつろぎ無想の境地では、
裸の心にくつろぎ
現象の現れと活動においては
三昧(サマーディ)にくつろぐ。」
『ミラレパ』おおえまさのり訳

当初、呪殺の法を学び、怨敵の叔父に復讐しましたが
その後後悔の念から、かのマルパの弟子となりました。
そして過酷な修行を経て、マルパより密教の秘伝を受け
正式にカギュー派の伝承者となりました。

「マハムドラーの詩」はとても素晴らしい作品です。
秘伝といってもよい程の至高の言葉が散りばめられています。
これは単なる読み物としての詩ではなく
実技書としても大変有用な文献であることは間違いありません。
各節をよく咀嚼しながら、その叡智を味わって頂ければと思います。