2010年5月19日水曜日

四書五経

四書とは、「論語」、「孟子」、「大学」、「中庸」を指します。
「論語」は上下20篇からなり、四書五経の中で最も有名です。
孔子の言行録を弟子達が編纂したものと言われています。
姉妹編として「孔子家語」という書がありますが
こちらも内容が濃い良書です。
「孟子」は7篇からなり、孟子とその弟子達の共著です。
孔子の教えを受け継ぎながら、また孟子の説く性善説を採用しています。
「大学」は「礼記」の中の「大学篇」を抜き出し独立させたものです。
修身や治国の政治哲学が儒家の思想に基づいて説かれています。
「中庸」は「礼記」の中の「中庸篇」が独立したものです。
誠と中を基本として、天下一理を説く哲学書です。
五経とは、「春秋」、「書経」、「詩経」、「易経」、「礼記」を指します。
「春秋」は春秋時代の史書であり、「春秋経」とも呼ばれています。
孟子によれば、「春秋」は史官の年代記を
孔子が編集したものだとされています。
「書経」は当初、「書」とか「尚書」と呼ばれていました。
尭、舜から夏、殷、周の王や側近達の言辞記録です。
理想の政治が説かれた書で、孔子の編纂とも言われています。
「詩経」は、孔子が古詩の中から選定したものと言われています。
西周から春秋時代までの305編を、
風、雅、頌に分類して編集しています。
「易経」はしばしば誤解されていますが、
本来は占いの書ではありません。
陰陽論を基に、64卦によって森羅万象を表わそうと試みた書です。
これは後の2元数学の基礎となり、
コンピューターの計算原理にも通ずるものです。
「礼記」は前漢の戴聖が古代の礼を纏めたものと言われています。
儀、音楽、学問等における礼の精神について詳解しています。
この四書五経は
古来より日本でも学問の中心として重宝されてきましたが
私的には、老荘に惹かれます。
これまでに多くの訳本を買いましたが、私は
これらの書を明治書院の「新釈漢文体系」で読んでいます。
それは原文、書き下し、通釈、章旨、語釈、備考と
大変親切に編集されているからです。
でも、それらに頼るのは考えものです。
特に、老荘など訳文だけ読んでいたら、
とてもその真意などわからないと思います。
やはり原文を元に自分で解釈をしてゆくべきです。
それがこの種の学問の基本的な取組み方だと思います。