2010年7月13日火曜日

鍛は3年、練は10年

「根性とは字の通り『木の根のこころ』で、
木の幹枝葉は、人間で言えば、
幹が人の躯や態度、枝は人の習慣や技術、
葉は人の言動や容色に相当するものとしたら、
地の中に這入って見えない根は人の心情、性格に相当しよう。
根が弱くては、根が張れなくては、大木になれない様に、
人間も根性が弱かったり、曲がっていては大成しないものらしい。
それでも、枝葉が美しければ鑑賞される盆栽があるように、
人間でもその盆栽みたいのがあるし、
夜店の植木のように根のないものすらある。」

これは、禅の若月佑行先生が書かれた「炬(かがり)の一文です。
この書はガリ版刷りの和綴じ本で、全部で13冊譲り受けたうちの1冊です。
先生が両国にお住まいだった頃、今から30年前に、
たくさんの貴重なお話を伺うことが出来ました。

先生はしばしば「鍛は3年、練は10年」とおっしゃっていました。
10年修行しないとその道の本質に触れることは出来ないという意味でした。
つまり、根がしっかりと張り出すには時間がかかるということです。
夜店の盆栽にならないように、地道な修練が必要だということです。
10年間はひたすら習ったままに頑張ること。それが基本だと思います。
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」宮本武蔵
(武蔵の方が厳しいですね!)