2010年7月13日火曜日

達磨の三法

達磨が伝えたとされる易筋行、洗髄経そして坐禅は
ヨーガに当てはめると、
エクササイズ、クリヤ、メディテーションに相当するでしょう。
私は中国の老師方と各地の道観等より
中国古来の内功に関する文献や掛け軸を多々入手しましたが
そこには従来日本であまり紹介されていないような行法が
数多く記されていました。
例えば「少林真本・増演易筋洗髄内功図説」は全六巻ですが
凡そ100種類の内功法が説明されている貴重なものです。
この様に達磨は優れたヨーギとしてその精密な技法を中国に伝えましたが
残念な事に日本には坐禅しか伝わりませんでした。

従って達磨の真伝(?)の半分以上が失われた為に
我が国では白隠禅師のような偏差が顕在化し
その解決手段も説かれる事はなかったのです。

白隠は仙人から伝授された「軟酥(なんそ)の法」により治癒しますが
もしも易筋行や洗髄経が坐禅と共に伝えられていたなら
偏差に陥る危険はかなり減少した事でしょう。

中国医学では
三焦と共に、升降を問題としています。
つまり体液やエネルギー等々の流れ方が
個人によって偏りがあるというのです。
従って、道家の行法もまた、
個々の体質に合わせて組むべきだと考えられています。
私はヨーガについても、同じ考え方を採用しています。
ですから「ヨーガは中国医学と併せて学んだ方がいい」と思います。
通常のヨーガ理論に不足しているのは
まさにこの精密な中国医学的理解(体質論等)なのでしょう。
もちろんアーユルヴェーダに基づく様々な理論も興味深いものです。
ですが、それは中国医学には到底及ばないと、私は考えています。