2010年7月21日水曜日

正法眼蔵

私は仏教徒ではないし、信仰心とかもありませんが
道元については、とても尊敬しています。
それは「正法眼蔵」を読んだのが切っ掛けでした。
この書は、瞑想の参考書として、高く評価できる一冊です。

佐保田鶴治博士が、尊敬するグルとして
ラーマナ・マハーリシとともに道元を挙げたのも頷けます。
本当に坐禅、瞑想ができた方ならば
この書の真の価値に気づくはずです。

もっとも、宗教的な教義については
私的にも受け入れ難いものがありますが
禅定の技術書として読みますと、とてつもなく凄い本なのです。
道元の境涯が如何に優れていたか、がわかります。
サマディを得た方なら下記の文章について、
表面的な言葉遊びではなく体験的に振り返りながら、
その真義をすぐに理解できる筈です。

「心境ともに静中の証入・悟出あれども
自受用の境界なるをもて、一塵もうごかさず一相をやぶらず、
広大な仏事、甚深微妙の仏化をなす」~辯道話より

「自己をはこびて万法を修証するを迷とす
万法すゝみて自己を修証するはさとりなり」~辯道話より

「万法に証せらるゝといふは
自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり」~現成公案より

実際何が起こるのか、どのような境地なのか?
禅定の深みにぜひ触れてください。
<附>
道元について学ぶには、多くの書がありますが
とりあえず下記の3書を読まれては如何でしょうか。
「正法眼蔵 1~4」水野弥穂子 岩波文庫
「正法眼蔵随聞記」水野弥穂子 ちくま学芸文庫
「宝慶記―道元の入宋求法ノート」池田 魯参 大東出版社