2010年8月18日水曜日

無量の沈黙

『瞑想のさなかにある精神は寡黙である。
それは思考が描きあげることのできる沈黙でも、
あるいは静かな夕暮れに漂う沈黙でもない。
それは思考が
そのすべての表象や概念、言葉および感覚反応もろともに
全的にその活動をやめて静まり返ったときに生まれる無量の沈黙である。』
「クリシュナムルティの瞑想録」平河出版

マントラの使い方には、有声と無声の2種類があります。
力の発現度から言えば、圧倒的に無声に軍配が上がります。
ですから
集団で声高らかにチャンティングをするのは
宗教的な意味はあっても、
ヨーガ本来の効果はあまり期待できません。

マントラひとつみましても、無声の方がより効果的なのですから
例の「引き算の原理」でいうと、完全な沈黙、
つまり声のみならず言葉までも消去した状態の方が
遥かにハイレベルということになります。
実際、サマディの世界には
一切の言葉はありません。
むしろ邪魔になるといってよいでしょう。
クリシュナムルティの言うように言葉のみならず、
精神の寡黙さがもたらす「無量の沈黙」こそ
サマディの世界なのです。