2010年9月1日水曜日

黄帝内経~素問

黄帝内経は、現存する中国最古の医学書として知られています。
古くは鍼経と素問各9巻で構成されていたと想われますが
残念ながらこれらは既に散逸してしまい、現存しているのは
王冰の編纂した素問と霊枢を元型としたものだと言われています。

そもそも黄帝とは、中国の神話伝説に登場する帝王で
司馬遷の「史記」秦始皇本紀によれば
三皇(天皇・地皇・人皇)の治世を継ぎ
中国を統治した五帝の最初の帝王だと位置づけられています。

ただ、この五帝については、
史記、戦国策等をみますと諸説様々で確定的な説はありません。
この黄帝が、岐伯を始め幾人かに諸々の疑問を質問したところから
「素問」と呼ばれるようになったと言われています。
素問は医学だけでなく、
哲学、天文、天候、薬学等の広範な領域をカバーしている為、
単なる医学書ではなく、古代中国の科学書として、
様々な智慧を与えてくれます。
素問を理論書とすれば、
霊枢は、技術書だといってよいでしょう。