2010年10月1日金曜日

千招を知るをおそれず

「千招を知るをおそれず、 一招に熟するをおそれよ」
招というのは「技」という意味です。
これは中国武術の世界で言われている格言なのですが
つまり、本当に極意をつかむ為には
千の技を覚えるよりも、一つの技に習熟し、
その根本原理を把握して
自在に使いこなせるようになりなさい、
ということなのです。
これはヨーガに於いても同様です。
技法のコレクターのようになってしまうと、
結局本質的な部分を理解することなく
大成できずに終わってしまいます。
火の呼吸メソッドには、実に数多くの技法がありますが
順序としては、最初に段階的な幾つかのセットメニューを通して、
呼吸法やムルバンドゥなどの基本的な技法を練習し
第2ステップとして、内観の技術をしっかりと身につけて、
いろいろな内的体験を得、その後に
さまざまなセットメニューに進むのが
修得への一番の早道だと思います。
それはまさに「一招に熟する」ことを意味します。
一招に熟するならば、つまりヨーガの内観に習熟するならば
その後沢山のエクササイズ、クリヤ、メディテーションを学んだ時に、
短期間でその意味や原理、本質を理解することが出来ます。
もしも逆のルートになりますと
(「千招を知る」ことを優先してしまいますと)、
結局、何倍もの時間が必要になります。
なぜなら
ヨーガの多くの技法を学習する事によって(千招を知る過程で)、
間接的に内観を得ようとしますと、
たくさんの時間が必要になるからです。