2010年10月4日月曜日

クンダリーニ-3

クンダリーニには、質的に、生気系と光輝系の2種類があります。
一般に知られるクンダリーニは生気系の方ですが
こちらは熱や電気系のエネルギーとして体感できます。

そもそもクンダリーニとは生命の根源的な力を指す用語ですが
その活動のステージは、アランデール師の説くように、4段階にわかれます。

ところで、岸本秀夫博士によれば
リグ・ヴェーダの終期頃から散見されるタパス(TAPAS=熱)という言葉が
ヨーガ的行法の前身に深い関わりがあるということです。
たぶん、人間が死ぬと身体が冷たくなるので
熱が生命力に直結すると考えたのでしょう。

密教ヨーガの体系では
性力~精力~生力の順でエネルギーを増強・昇華してゆきます。
これはある意味、中国の「精・気・神」の考え方にも通ずるものです。

ハタ・ヨーガやクンダリーニ・ヨーガなどの密教ヨーガは
広義のシャクティ派に属しますので、
様々なアーサナ等を通じて特に生理的な側面から
タパスにアプローチしようとしています。

しかしながら古ウパニシャッドの時代には、中村元博士も言うように
ジニャーナ・ヨーガやラージャ・ヨーガ等の顕教ヨーガが主流でしたので
現在行なわれているようなヨーガ体操の類はほとんど採用されていませんでした。
ですからヨーガスートラやそれ以前の代表的な古ウパニシャッドには
チャクラやクンダリーニといった言葉は全く登場しません。

では顕教ヨーガで、どのようにして生命力を制御していたのかというと
肉体的鍛錬以外の特殊な方法で、プラーナなどの五気を
動的&静止的、内部的&外部的、そして統合的&解放的に制御する事で
自らの生命(真我)を支える各要素に、直接働きかけようとしたのです。
それはヨーガスートラやウパニシャッド等に明らかです。