2010年10月6日水曜日

クンダリーニ-4

クンダリーニは生命の根源的な力を指す用語ですが
その真実についてはほとんど知られていません。
一般にクンダリーニの覚醒というと
光輝系ではなく生気系を指していますが
これは単に体内のエネルギーが大きく動いたというだけなので
ボディとマインドには一定の作用が及びますが
スピリットに対してはほとんど影響はありません。
ですから大きな期待をしているとガッカリすると思います。
他方ジニャーナ・ヨーガなどの
顕教ヨーガによる光輝系クンダリーニの覚醒は
ヨーガの核心ともいえるサマディに直結します。
「クンダリニ」の著者アランデール師は
クンダリーニを4段階に分けて説明していますが
この一連の光輝系クンダリーニの覚醒は
まさに霊性の浄化と解放への階梯に他なりません。

真我独存を経て、プルシャが身体から離脱
そして無(宇宙の最高原理)と合一し、さらに
プルシャから分離されたアートマンが、
無と融合するまでのプロセスなのです。
紀元前8~9世紀頃から編纂された
古ウパニシャッドに一貫している思想は
アートマンとブラフマンのウパース(同一化)です。
カタ・ウパニシャッドによれば
「ウパニシャッドの知識とヨーガの全規定を得て、
ブラフマンに到達し、汚れを離れ、死を超越する」
と説明されています。
ですから、真我独存を目標とするヨーガスートラは
言わばウパニシャッドの準備段階程度を
説明する文献に過ぎません。
実際に取り組めばすぐわかる事ですが
実は真我独存してからが長い道程なのです。
アランデール師は
個人、地球、太陽、宇宙の
4段階のクンダリーニを解説していますが
これは実に適切な分類だと思います。
瞑想が深まり、光輝系のクンダリーニが覚醒を迎えますと
肉体感覚が消失し、心の作用が止滅します。
その時、真我本来の働きである純粋観照が起こり、
自らの真我を観照します。
観え方には3段階ありますが、
瞑目したままで太陽のような強い輝きを
はっきりと見ることができれば正解です。
何とも素晴らしい光なのできっと驚くことでしょう。
そしてその無重力の空間に浮かんでいるような真我を
自在に動かしさらに安定させることができれば、
真我独存の完成つまりヨーガスートラの卒業となります。
でもこれは先の4分類の最初の段階に過ぎないのです。
次は、スシュムナーの中に安定させた真我(プルシャ)を
自身から離脱させなければなりません。
そしてウパニシャッドの階梯へと進むわけです。
つまりアランデール師の4段階とは
ウパニシャッドの階梯(ステージ)ごとに働くエネルギーが
質的に異なる、ということを説明したものなのです。
従って、各ステージのサマディも当然多種多様なものとなります。
ヨーガスートラの説く無種子三昧などは
単なる準備段階に過ぎないということです。