2010年10月27日水曜日

書道とお習字

先日レクチュアの際に、
書道とお習字の違いについて話をしました。
昔私の古神道の先生が書道の先生もされておられたので
静岡まで修行に行く際に、書道も教えてくださいとお願いしたところ、
「小山さん、うまい字が書けるようになったら、
いい字が書けるようにお教えしましょう」と言われました。

お習字は形だけうまくなればそれで目的を達成します。
でも書道は、先生の言によりますと、
漢詩を書くなら中国の歴史や古典は必須科目であり、
できれば韻を味わう為に中国語の素養もあった方がい。
そしてかなで和歌を書くならば、
当然万葉集と日本史くらいは勉強しなさいとのことでした。
どんな意味かもわからずに、漢詩や和歌を書き連ねても
その作者の魂に触れることなどできないという事です。
つまり、形だけ整えて筆を走らせているうちは、
とても書道といえるレベルではない、という意味なのでしょう。

歌の世界でも同じことが言えます。
英語をほとんどわからない歌手が、
発音だけ真似て、英語の歌を歌っても
誰が心から感動するでしょうか。

そしてこれはヨーガにも当てはまります。
ただ形が出来て喜んでいるうちは、まだまだです。

そもそもいろいろなポーズや呼吸法は、
奥深い内観を補助するために考案されました。
ですから、もしも内観に秀でているならば、
汗を流してトレーニングする必要はなくなります。
脳と身体のムスビをブロードバンド化するのが、
ヨーガにおける、最初のハードルです。
そして書に、楷書、行書、草書があるように
ヨーガにもそれに類する階梯があります。