2010年11月30日火曜日

プラーナヤーマ

世の中には、呼吸法といわれるものが数多くあります。
ラジオ体操の深呼吸から、ヒマラヤ(?)の秘伝の呼吸法まで様々ですが
その多くは外呼吸主体で形骸化しているように見受けられます。

もしもラジオ体操の深呼吸のようなレベルであれば
わざわざ時間と費用をかけて習う価値はないでしょう。

プラーナヤーマとは
単に吸ったり吐いたりする呼吸法を意味するものではありません。
佐保田先生も
「調気法プラーナヤーマは呼吸法と同一ではない。」
と述べておられます。(「ヨーガ根本経典」P111)

そしてプラーナとは
「身体のなかと外の世界にある生命のエネルギー」であり
「これをコントロールするのが調気である。」と言われています。
つまりプラーナヤーマとは
この内外のプラーナを制御するために開発された技法なのです。

古来プラーナ気とは、
狭義では体の中の五気のひとつとして知られてきました。

・プラーナ気
・サマーナ気
・アパーナ気
・ウダーナ気
・ヴィアーナ気

しかしながら元々は、
大自然に偏在する「気」を総称するものだったのです。
ですからプラーナヤーマは、身体内部もさることながら
自分の周囲の大気にも質的な変化を起こすものでなければなりません。

形骸化した呼吸法を操って自己満足に浸っているようでは
プラーナヤーマの本質は全くわからないでしょう。

つまり大気の気質の変化を客観的に確認できないようでは
真のプラーナヤーマとは言えないのです。

もちろん参加者の全員が例外なく体感できるとは言いませんが
少なくとも、7割以上の比率(人数)で体験させることができなければ
指導者自身のプラーナヤーマが出来ているとは言えないでしょう。
つまり指導者が、皆と一緒にプラーナヤーマを行なうということは
指導者自身のレベルが試されることになるのです。
ですから真剣勝負そのものだと言えます。
それはプラーナヤーマ以外の技法も同じです。