2010年12月15日水曜日

ウパニシャッドの歴史

ヨーガを練習する目的は、人によって様々だと思います。
ダイエットでも健康増進でも、正しく行なうならば
ヨーガは多くの効果を与えてくれることでしょう。

それについて是非を問う気はありませんが
もしもヨーガの奥深さに気づき、その程度では満足できないという方は
ヨーガスートラとウパニシャッドを読まれるといいでしょう。

紀元400~450年頃に編纂されたヨーガスートラは
顕教ヨーガの基本書として世界的に広く知られています。
そしてサーンキャ・ヨーガ派の優れた成果として
時代を超えて、高い評価を得ています。

この一連のインド思想は、ヴェーダに始まります。
そして数百年間にわたって研究、検証された結果
カタ・ウパニシャッドに於いて一応の成熟をみるわけです。
そこに於けるヨーガの定義は、ヨーガスートラそのものであり
準備段階としての重要な役割を与えられています。

ヨーガスートラのゴールは
ウパニシャッドの理想に至る為のプロセスのひとつに過ぎないのです。
ですから、ウパニシャッドを読まずして
ヨーガの全体像を知ることはできない、といえます。

ヨーガの役割とは何か?
真我とは何か?
一体最後はどうなるのか?

ウパニシャッドとヨーガスートラの関わりについて研究することは
ヨーガを真に理解する上で不可欠だといってよいでしょう。
 
◇古典的ウパニシャッドについて

初期の散文ウパニシャッドの成立。(BC7~6世紀頃)
ブリハッド・アーラヌカヤ(世界と人間の創造神話)と
チャーンドーギヤ(五火二道説)が一番古く、続いて
アイタレーヤ、カウシータキ、タイティーリヤ。
そしてケーナ、イーシャーがいずれも仏教以前に成立。

古代中期の韻文ウパニシャッド。(BC4~3世紀頃)
カタ、ムンダカ、プラシナの各ウパニシャッドが成立。
哲学的で、また一神教的信仰やサーンキャ思想や
ヨーガについてもかなり具体的に触れている。

後期の散文ウパニシャッド。(BC1世紀頃)
先行するウパニシャッドの諸思想を継承しつつ、
それをサンキャやヴェーダーンタ等の学術的思想に
まとめようとする傾向が見られるようになる。
マイトラーヤナ(黒ヤジュル・ヴェーダ系)
マーンドゥーキヤ(アタルヴァ・ヴェーダ系)