2011年1月9日日曜日

ミラレパ

 
ミラレパはチベット密教の聖者として広く知られています。
その波乱ともいえる生涯は
「ミラレパ~チベットの偉大なヨギー」と
「ミラレパの十万歌」(共に、おおえまさのり訳)に詳しいですが
彼の詩には、学ぶところが多々あります。

 『無限の知識を持つ心を超えたものは力
 本来浄らかなものはもう一つの力
 それ故無分別の揺るぎない瞑想の修行は力
 大いなる光もまた力
 
 完全にくつろいでいる時、何が起こっているのかを見るなら
 その行為そのものが力を生み出す
 
 一切の流れるもの、満ち溢れるもの、抱かれるもの 
 そして真如(在るがまま)、これらすべては力をもたらす 』  
(「ミラレパの十万歌」)

奥の深い言葉が次々と語られます。
じっくりと噛み締めながら味わうとき
彼の凄さを感じます。
 
『己をありのままに見つめることで精髄を識る
  わたしは言葉あそびを超えたるものを
空のごとくはっきりと見る
 
  委ねることで、わたしは実相を見
  くつろいで休むことで
  すべてのものの空性を悟る
 
  わたしは無為にして本然の境地に辿り着き
  委ね、放つ。そして自覚の流れの中で
  浄らかなものと不純なものは一つとなる 』(同書)